レヴィオルストーリー
「変ね。上に行く階段が途切れてる。これじゃあアレンのところに行けないわ。」
「…冷静だね。」
「取り乱しても意味ないじゃない。」
そんなやり取りをしながら三人は天井を見上げた。
度々揺れるそれを見て、ギルクがぽんと手を打った。
「天井ぶっこわして魔法で登ろうぜ!!」
「もしそこにアレンがいたらどうするのよ」
ギルクの提案は呆気なく拒否された。
「でも、位置断定の魔法でアレンの場所を掴んだらいけるんじゃないのぉ」
「あんなに動きまわってるけど、いけるの?」
「…いけるけど壊したときにアレンが来たらまずいわぁ」
「でしょう?」
レイの冷静な判断で、アレンは知らず知らずの内に危険を免れていた…。
ドォン!
「!?」
急に今までにない轟音が響いた。
三人はまた天井に視線を送る。
「あ…!!」