レヴィオルストーリー
「…あれは?」
穴から目を離したアレンは立ち上がって剣を横に構えると聞いた。
〈あやつは我の側近。妖剣士フェニスだ。〉
「妖剣士??」
〈妖術と剣を融合させて戦うもの。お前が今までにしてきたのと何らかわりない。〉
「…ふぅん」
興味なさげな返事を返すと、アレンは剣に魔力を注ぎだした。
〈三人の心配はいいのか?〉
「…あいつらなら大丈夫。俺は、…信じてるから。」
───きっと、三人も同じな筈。
〈…!?〉
魔王は目を見開いた。
アレンから今の何倍もの魔力が放出されている。
「やっとわかった。お前を破る力。」
ニッと笑ったアレンは、鋭く煌めく瞳を魔王に真っ直ぐ向けた。
全体が黄金に、宝石が白く輝く剣と一緒に。
「そろそろ決着つけてやるよ」