レヴィオルストーリー
40.魔王側近
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「うわわわわ?!何か降ってきた!」
さっきまで天井の穴を見上げていたギルクは、急に穴からきたそれに驚いてすっとんきょうな声をあげた。
「誰アンタ?」
イルがギルクを無視して訊ねると、その青年は無表情にイルに視線を移す。
「俺はフェニス。魔王様の側近。おまえらの相手を命じられた。」
そう言って、剣を三人に向ける。
「今度のお相手は剣士さんみたいね。」
「あいつ俺とキャラ被ってるぞ!」
「赤毛だけでしょッ」
三人が話していると、フェニスの剣が急に暗い濃い紫に光りだした。
「…うわっち!」
真っ直ぐ走ってきたその光を避け、ギルクはかっこよく跳んだ…がイルに邪魔され派手にコケた。
「ひ、ひど…」
「あたしが相手をしてさしあげますわ♪」
またもやギルクを無視し、イルはにっこり微笑んで似合わない言葉を吐いた。
「赤毛のキャラはあたしの彼氏とその家族だけでじゅーぶんなのッ」
「…何か理由がおかしいわよ」
レイはさりげなくツッコミを入れといた。