レヴィオルストーリー


「俺は誰でもいいよ。こいつらは知らないけど。」


フェニスがそう言うと、いきなりその背後から二人出てきて横に並んだ。


一人は焦げ茶の長い髪を背中で結った男、もう一人は金髪のくせ毛の女。

どちらもやはり、目が赤い。



「私はミシェ。精霊士よ。」

金髪の女が妖しく笑ってレイに視線を移した。

「…私をご指名みたいね。」

レイは穏やかに笑いながら冷ややかにミシェを見る。


「俺はランス。戦士だ。もちろん相手をしてくれるよな?」

そう言った焦げ茶の長髪男はギルクを睨んだ。

「戦士か。どんな武器なのか楽しみだぜ。」

拳を鳴らしながら、ギルクはにっと笑った。




「それじゃあ始めようか」




フェニスのこの言葉で、戦いが始まった。





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