レヴィオルストーリー


「っこの」


頭を殴られたランスはくらくらしながらもまた槌を振るった。

密着していた為ギルクはそれをくらってしまう。


が、その衝撃はランスまで及んだ。


「くっ、お前、これが狙いで…??」

「いや?たまたま。」


ケロッと答え、ギルクは槌の持ち手を握る。


「やっぱし重いな。だから動きがついてってないのかぁ。」


そして、ギュッと握り締めた。




「んな?!」



槌の持ち手はベコッと凹んで折れ曲がってしまった。


片手でそれをやってのけたギルクを目を見開いて見つめるランス。

ギルクは一度彼から離れると、今度は槌自体に蹴りをお見舞いした。


バキッという音と共に、それは砕け散る。



「へっ、どぉだこの野郎が!」

「…甘いな。これで勝ったと思うなよ?」


そう言ってランスは、懐から銃を出した。



「!!」



パァン!



鋭い音が鳴り響く。




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