レヴィオルストーリー
〔やほ~!炎の精ちゃんの登場やぁ!〕
〔こんにちはレイさん。お呼びいただいてありがとう。〕
まるで正反対の弾けた声と穏やかな声。
炎の精霊と水の精霊のものだ。
〔ん、なんやアンタ水の精霊やん。ウチと同じ場に立つなや。〕
何故か大阪弁の炎の精霊が睨む。
〔あら、貴女。髪が燃えてましてよ、禿げてしまうわ。〕
〔なんでやねん!禿げへんわボケェ!もとからこの色や!〕
穏やかに微笑んで言う水色の羽根の妖精に、炎のような色の髪の妖精はツッコミを入れた。
ツッコミに軽く殺意が混じっているあたり、二人の仲はよくないらしい。
「ちょっと。」
レイが微笑みながら声をかけると、水の精霊は振り向いた。
〔あ、あら、ごめんあそばせ。〕
五大精霊でも恐怖を覚えるくらい、そのレイの笑みは恐ろしかった…。