レヴィオルストーリー






〔何悲しそうな顔をしているのよ。〕

水の精霊は、ミシェを見つめるレイにそう言った。


「だって、いくら魔王に創られたと言っても、感情を持ってしまっているんだもの。本当なら、こんなことしたくないわ。」

〔だけど、やった。そうでしょう。それは、誰のため??〕


青い妖精のその言葉に、レイは真っ赤になった。


〔無言呪文には強い想いがいるでしょう。あれほどの想いを抱く人って、誰なのかしら。〕

「…………。」


黙ったまま、上を見上げる美女。



〔…成る程、そうでしたのね。ところで、どうします?まだ戦ってるあとの二人を援助しますの?〕

「それは駄目よ。二人の戦いだもの。私は上に向かうわ。」



それを聞いて、妖精は微笑んだ。



〔精神的にも強くなられたのね〕




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