レヴィオルストーリー
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「いってぇ…」
ランスが銃の引き金を引いた瞬間、咄嗟にかわしたギルク。
しかし、肩を掠めてしまった。
「次は確実に心臓当ててやるよ。」
不気味に笑い、ランスは髪を揺らした。
「銃とか近づけねぇし…。反則だろ…。」
困った。
武道家のギルクは遠距離の攻撃などできない。
だからと言ってむやみに近づけば、撃たれてしまう。
ランスはまた狙いを定めた。
「うおわ!やべぇやべぇ!!」
逃げ回るギルク。
もうイルとレイがいない大広間をとにかく走る。
「何やってんだろ俺…」
悲しくなってきた。
と、そこであるものが目についた。
それを拾い、ランスに投げる。
「でりゃ!」
「はっ!?」
ランスは上を仰ぎ見た。
頭上から、大きな岩が落ちてくる。
「うわあぁぁああぁ?!」
ズシーン………。
床がミシリと悲鳴をあげた。
「はっはっは!どうだ!」
ギルクは岩の下敷きになったランスを見下ろす。
銃を使えないように奪い取り、グニャリと先端を折り曲げた。