レヴィオルストーリー

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「いってぇ…」


ランスが銃の引き金を引いた瞬間、咄嗟にかわしたギルク。


しかし、肩を掠めてしまった。



「次は確実に心臓当ててやるよ。」


不気味に笑い、ランスは髪を揺らした。



「銃とか近づけねぇし…。反則だろ…。」


困った。

武道家のギルクは遠距離の攻撃などできない。

だからと言ってむやみに近づけば、撃たれてしまう。



ランスはまた狙いを定めた。



「うおわ!やべぇやべぇ!!」

逃げ回るギルク。


もうイルとレイがいない大広間をとにかく走る。


「何やってんだろ俺…」


悲しくなってきた。

と、そこであるものが目についた。

それを拾い、ランスに投げる。



「でりゃ!」

「はっ!?」


ランスは上を仰ぎ見た。


頭上から、大きな岩が落ちてくる。



「うわあぁぁああぁ?!」




ズシーン………。



床がミシリと悲鳴をあげた。



「はっはっは!どうだ!」


ギルクは岩の下敷きになったランスを見下ろす。


銃を使えないように奪い取り、グニャリと先端を折り曲げた。



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