レヴィオルストーリー
41.黄金と純白の剣
真っ黒な長い螺旋階段をひたすら登っていく。
階段も、壁も、天井も、全てが黒。
「暗えよ、コケるだろ!!」
一人虚しく突っ込むギルク…。
最上階に近づくと、壁や階段、天井がビリビリと唸っていた。
そして、前方の半壊した扉からは黒と金と白の光が漏れている。
勢いよく突入すると、すぐにそれは見えた。
アレンと魔王。
二人が物凄いスピードで、物凄い力をぶつけ合っている。
アレンは黄金に輝く剣を、魔王は暗黒と表現するにふさわしい真っ黒な光を放つ剣を持っていた。
「ギルク!」
すぐ横から可愛らしい声。
見てみると、イルだった。
「お~イル!今どんな感じ??」
「あんな感じよッ」
「私が最初にここに着いたときからずっとあの状態よ。」
イルの全くわからない説明の代わりにレイが答えた。
「まじか?加勢するか??」
「できないのよ」
レイの言葉と同時にイルが前方に進む。
すると彼女は見えない壁に阻まれた。