レヴィオルストーリー
「アレン!」
レイの悲鳴でギルクもイルもハッとする。
崩れ落ちたアレンはレイに支えられ座り込んでいた。
「アレン!?」
慌てて二人も駆け寄る。
「大丈夫?」
心配そうにレイが顔を覗き込むと、荒く息をつきながらもアレンは微笑んだ。
と、その時。
────ズズゥン!!
何か大きな音がした瞬間、暗黒城が大きく揺れだした。
「!?」
城が崩れていく。
壁、床、全てに亀裂が深く入っていき、天井からパラパラといくつもの破片が落ちてきている。
「やばッ!!主人の魔王がいなくなったから、城を保つ魔力がなくなったんだわッ!!」
そう言っている間にも、城はどんどん崩れていっていた。
「……」
レイは自分の手を握ったアレンを見つめていた。
「…アレン?」