レヴィオルストーリー
その時、頭上に暗い影が。
四人が見上げると、崩れた城の天井が、一気に襲いかかるところだった。
「!!」
逃げられない。
確信した四人は身を寄せ合い互いを守るように固まる。
三人の温もりを感じていたアレンは身体が熱くなっていくのをぼんやりと意識していた。
そして。
────綺麗な澄んだ光が辺りを満たした。
四人から同時に白い光が生まれ、それに黄金の光と青い光も混じり、不思議な色をしたその光は、周りのものを全て包み込む。
黒い城も、黒い街も、黒い空までも。
やがて光が収まると、黒かった街や空はもとの色を取り戻し、暗黒城は消え去っていた。
11年振りのノスラムシティの青空の下、街の中心の城の跡地には、勝利を掴んだ四人が身を寄せ合うように眠っていた────。