レヴィオルストーリー
43.約束
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アレンが目を覚ましたのはそれから一週間も後だった。
ノスラムシティには『名も無い村』の住民が戻っていて、ヴァンヌがまた怪我の治療をしてくれたらしい。
治癒魔法は外傷しか治せない為、アレンは疲れで寝込んでいたらしい。
そこの病院は、もとの乳白色に戻っていた。
「こうして戻って来れたのもアレン達のおかげよ」
目を覚ましたアレンにすぐに駆け寄ったヴァンヌは、そう言って涙を流していた。
デスティンが無言で肩を抱く。
レイ達三人はアレンより先に目を覚ましたようだった。
すぐにアレンの病室に駆け込み、三人で遠慮なく思い切り抱きついた。
「アレ~ン!死んじゃうかと思ったぁ!うわあぁんッ」
「おっせ~んだよどれだけ待たせてんだ!!」
涙目のギルクともろ大泣きのイル。
レイはただ静かに泣いていた。