レヴィオルストーリー

43.約束


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

アレンが目を覚ましたのはそれから一週間も後だった。


ノスラムシティには『名も無い村』の住民が戻っていて、ヴァンヌがまた怪我の治療をしてくれたらしい。

治癒魔法は外傷しか治せない為、アレンは疲れで寝込んでいたらしい。


そこの病院は、もとの乳白色に戻っていた。




「こうして戻って来れたのもアレン達のおかげよ」


目を覚ましたアレンにすぐに駆け寄ったヴァンヌは、そう言って涙を流していた。

デスティンが無言で肩を抱く。



レイ達三人はアレンより先に目を覚ましたようだった。


すぐにアレンの病室に駆け込み、三人で遠慮なく思い切り抱きついた。




「アレ~ン!死んじゃうかと思ったぁ!うわあぁんッ」

「おっせ~んだよどれだけ待たせてんだ!!」


涙目のギルクともろ大泣きのイル。


レイはただ静かに泣いていた。





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