レヴィオルストーリー

「うん、ごめんね。でも、旅に出たら強くなれる気がするの。」


イルはにこっと微笑んで言う。

「ここは、あんまり魔法の修行するところがないから…。」


「じゃあ、また忍者に戻れば?」


エジャスは悲しそうに駄々をこねる。

「…魔法使いになるって一度決めたんだし、もうそれは変えない。一回、忍者から変わったんだし、ちゃんとしないと。」


「イル、忍者だったの?」

レイは驚いて聞いた。

「うん、そーなの。でも何故か魔力があってね、魔法使いになること、勧められて…。」

「あん時はビックリしたな、うん。」

ギルクはうんうん頷く。


「…おねいちゃん」


ウリナがイルにすがりついた。

「ん?ウリナどうしたの?」

「今すぐ、行っちゃうの?」

「ん~、えーと…」

イルはアレンの方をチラッと見た。

それに気づいたアレンは、


「イルとギルクの好きなようにすればいいから」

と、小さく微笑みながら言った。


「…ありがと、アレン♪じゃあ、せめてパパの顔だけでも見ていくー」

イルは満面の笑みを浮かべながらウリナをだっこした。

「本当!?パパ、今日は早いから、それまでお家で遊ぼうよ★」

ウリナはイルの腕の中で輝かしい程の笑顔を見せた。

「…かわいいわね」

レイは微笑みながら呟く。

「イルとそっくりだからあたりまえだ!!」

ギルクはそう言って何故か自慢するのであった…。



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