レヴィオルストーリー
アレンの視線に気付いたイルは、にこっと微笑んだ。
「ん、アレン、できた?ありがと♪」
満面の笑みでそう言うイルに、アレンもつられて笑みを返す。
「うん、はい」
イルはアレンの顔をまじまじと見つめた。
「アレンの笑った顔って色々よねー」
「え?」
いきなりそんなことを言われても、困る……。
「優しかったり、強かったり、腹黒かったり、作り笑いだったり」
「…最後の二つが気になるんですけど」
アレンは軽くイルを睨んだ。
「だってアレン、はじめて会ったときとか全然笑わなかったしさ、うわぁ~クールだ、ツンデレだって、それが第一印象だったんだもん」
「ツンデレっ…?」
眉を潜めながら言うアレン。
「ま、滅多にデレは出ないけど☆腹黒かったのは、リップルのときの笑顔かな~。計算してたでしょ」
「ああしたら楽にどいてくれると思ったから」
「まためんどくさがり出た~」
と、イルと話しているといきなり後ろから何かが抱きついてきた。
「アレンさんも遊ぼうよ!!闘いごっこ!!」
エジャスだ。
「え、いや…」
すると次はウリナが横から手を握ってきた。
「だめぇ~、アレンさんはこれからあたしとレイさんとおままごと!!」
「違う~、闘いごっこだ!!」
「おままごと!!」
「闘い!」
「おままごと!」
「闘い!」
「こら、二人とも、めっ!!!!!!」
急にイルが二人を叱りつけた。
「だって俺が先に誘ったんだもん!!」
「そんなの関係ないの~!!」
アレンは困った顔をしている。