レヴィオルストーリー
「黙れ!!オレ様は偉いんだぞ!!」
「どこが?」
「えっと…、この辺りで一番強い!!」
……しーん。
「へぇ~。」
イルとギルクは声をそろえて言った。
「…お前ら、信じてないな!!」
タイチはギロッと二人をにらみながら言う。
ちっとも怖くない。
「ふ~ん、あんたなんかに睨まれても怖くないもんッ!!アレンの方が100倍怖いんだからッ」
どうしてそこでアレン?
…と、いうのは置いといて…。
「黙れ、オレ様の強さを思い知らせてやる!!」
ブンッと振ったタイチの拳は、さっと軽くイルにかわされてしまった。
「なに~!?オレ様のパンチをかわした!!」
目を見開いてそう言ったタイチ。
再び攻撃を試みるが、全部かわされる。
「うぅ…。お前、強いな…。…お前…、」
何か言いかけたタイチはイルをじっと見つめる。
そして……
「お前!!気に入った!!」
と言って、イルの手を握った。
「…はい?」