レヴィオルストーリー
二日酔いのせいで気分が悪い。
それなのにこんなしょーもないダサい怪盗と戦わなければいけないことに、アレンは酷く怒っていた。
その怒りは怪盗へと向けられる。
「…殺す」
黒アレン登場。
「アレン…そんなに…」
レイは嬉しさの頂点にいるようだ。
ギルクはレイが喜ぶのを見てかわいそうになってきた。
「いっけぇ~、黒アレン!!ギルク、今のうちにレイの縄解いちゃってッ」
イルのその言葉で、レイはやっと自由になった。
「はぁ?お前何だ…俺様と戦おうっての?」
怪盗ダリガンはアレンを見てハッと鼻先で笑った。
あの黒アレンを見て平常心でいられるのがギルクには理解できない。
「言っとくが俺様は強いぞ?瞬速ダリガンと呼ばれるほど速く、数々の悪事を美しくこなしてきた!!」
自慢げに言う怪盗ダリガン。
「黙れ…怪盗ごときが偉そうに…。コッチはただでさえ気分悪いのに…。」
そんな怪盗にアレンはどす黒いオーラを醸し出していた。
「ほほう、俺様があの美少女レイをとったことに腹を立てているのか」
レイはボッと赤くなる。
「あ゙ーもう、お前しゃべんな!!吐き気する!!」
「酷っ…」
ダリガンが軽くショックを受けた瞬間、アレンは急に走り出した。
剣を神速とも言える速さで抜き、ダリガンに向ける。