レヴィオルストーリー

「おわっ」

怪盗は攻撃を避けた。

次々と突きを繰り出すアレン。

しかし二日酔いのせいか狙いが定まらない。


「突きが不安定だぞ!!お前、へなちょこ剣士か!!」


ダリガンは攻撃をかわしながら、アレンをからかった。


それを無視して、アレンは怒りのままに右足でダリガンの膝元を蹴る。


「おおぉぉおぉ!!膝カックン!!」

ギルクが歓声を上げた。


「なっ…卑怯だぞ!!」


倒れた瞬間アレンに馬乗りにされたダリガンは叫びながら殴ろうとする。


軽くかわしながら、アレンは顔をしかめた。


頭痛が…………。


「怪盗が卑怯なんて言っても通じないのッ!!」


イルは怪盗に舌を出しながら言う。

何故お前が得意そうに言うんだ。


「…うっさい…いい加減黙れ…」


そう呟いたアレンは剣を振り上げた。




ゴッ、と鈍い音が民家の一室に響いた。







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