レヴィオルストーリー
緊張で固まる警官。
茹でタコのように真っ赤だ。
そんな警官にレイはきらきら輝く笑顔を見せた。
「あの怪盗、数々の悪事を働いていたそうですね」
「はい、そりゃあもうすごい被害額で。」
警官はレイをちらちら見ながら言う。
「…それなのに、謝礼金はこれだけなんですか?」
レイの言葉に若い警官だけでなく、その場の警察全員が固まった。
しかし、レイが悲しそうに上目遣いで自分達を見るのを見て、すぐに頬を緩める。
かわいい…。
「なら、これも!」
「俺だって!!これどうぞ!!」
警官は目の前の小悪魔少女に次々と物を差し出した。
「ありがとうございます、嬉しいです」
にーっこりと微笑んだレイ。
腕にはたくさんの金貨がギッシリ詰まった袋があふれていた………。