レヴィオルストーリー

レイが急にアレンの背中から飛び降りた。


「おい!!」


レイは泳げないんじゃ…。

そう思ったとたんにレイは溺れだした。


「レイ!!」


急いで助けに行く。


「あっ…ぷ、アレン…」

「ほら、掴まれ!!」


レイに手を掴まれた瞬間、アレンは彼女をグイッと引き寄せた。


「馬鹿!!お前…」

「アレ…ン、ブレスレット…が、なくなっちゃう…。おにいちゃ…」


「!?」


レイを顔だけ出して水の中で抱えていると、急に足もとに何かを感じた。

つつかれるような、流されるような感じがする。


「え、ちょ…」

どんどん下流に押されて流されていく。


「…レイ!?お前、何かしたのか!?」


レイに言っても返事がない。
目を瞑って気を失っていた。

が、その周りには青い綺麗な光が渦巻いている。


「レ…」

急に、動きが止まった。


「あ…」


目の前に、あのブレスレットが浮いている。

アレンがそれを拾って握りしめた途端、また勝手に今度はギルク達が待つ対岸に向かって動き出した。


「…これ、魚…?」


目を凝らすと水の中に魚の影がうっすら見える。


「何だ…?」

魚はアレン達をきちんと対岸まで運んでくれた。




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