レヴィオルストーリー

10.仲間の印

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「来た~ッ!!はじまりの街!!!!

そして……

商店街!!!!!!!!!」


商店街の入口で、両手を広げて叫ぶ怪しい青年と女の子。


その傍らには美少年が呆れた表情で、そしてその隣には美少女がわくわくして立っている。


「別に二回目なんだし、そこまで喜ばなくても…。」

「あら、買い物は何度来ても楽しいものよ♪どこから行こうかしら♪」


めずらしく語尾に♪をつけるレイはヤル気満々だ。


「さぁ~ッ、行くわよ~ッ!!!!」

「おおぉぉおぉ!!」

イルとギルクの叫びが、辺りに木霊した…。




 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…まだ?」

「まだ」

「あとどんくらい」

「も~、まだまだ!!アレンったら、何退屈そうにしてるのよ」


アレンとレイの言い合いが、さっきから長く続いていた。

商店街に入ってもう三時間。

女子二人組はまだ買い物を続けるらしい。


「腹減ったぁああ…」

元気に女子に付き合っていたはずのギルクが切なげに嘆く。

今日は朝ごはんを食べてない上に女子に荷物持ちをさせられてうんざりしているから、余計にお腹は減る。

しかも本来なら、もうおやつの時間。


「俺も…何か食いに行こ」

アレンも小さく提案し、レイの意見を伺うべくちらりと彼女を見やる。


その行動に思わずどきりとするレイ。


かわいい…………。





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