レヴィオルストーリー
「ゴーンの皮膚は分厚いし、魔法ですら効かないんだ。剣なんて弾かれるに決まってる!!」
「…まぁ、見とけって」
フッと笑みを漏らして、アレンはゴーンに向かって突っ込むように走り出した。
「おい!」
ギルクの言葉と同時に、ゴーンがアレンに気付いて太い腕をあり得ない速さで突き出してくる。
ゴーンの威力たっぷりのパンチをひらりとかわし、アレンはその腕に飛び乗った。
そのまま太い腕の上を走り出す。
ゴーンは嫌そうな顔をしてもう片方の腕をあげた。
その瞬間。
アレンは高く跳んで、ゴーンの顔に突っ込むと同時にそのこめかみに蹴りをお見舞いした。
グォオ…
辺りに響いたゴーンの声。
ゴーンは怒り心頭でアレンを掴もうとした。
が、伸ばした手は即座に抜いた剣で切られる。
気持ちの悪い青色の血がゴーンの手から滴り落ちた。
また声をあげるゴーン。