レヴィオルストーリー
「そうね、じゃああそこおいしいらしいから、あそこ行こッ♪」
イルがそう言って腕に抱えていた大量の服をレジに持って行った。
…あそこってどこだ。
アレンは心の中でツッコむ。
しかしそれ以上に気になることがあった。
「…あんな大量の荷物、これからどうすんだ?」
「あぁ、なんかこの街、冒険者用のロッカーあるらしくてさ。魔法でいっぱい入るらしいから、とことん使うんだってイルが言ってた。」
アレンの疑問に答えてくれたのはギルク。
「何だそれ…。旅の間、使えねぇんじゃねぇの?」
「ま、そうなるわな。こまめに立ち寄れってことだろ。何ヵ所か繋がってるとこはあるみたいだけど」
「ややこしいんだな…。」
そんな会話をしていると女子二人が戻ってきた。
「さ、行こ行こッ♪」
「何食べようかしらー」
そう言って足早に目的地の「あそこ」へと向かう女子。
それに男子二人は黙ってついて行った。
やがて、目的地が見えてくる。
「あそこ」は小さいおしゃれなカフェだった。
入ろうとした、その時────。
「伏せろ!!」