ブラウニーと唐辛子
1日目
クラスで隣同士の彼は変な人。
弁当には必ず七味唐辛子も持ってくる。
しかも、病的なほどにかけている。
私はじっとそれを観察しながらドーナッツを頬張る。
彼の周りは人で溢れている。
「薫ー!かけ過ぎだろ!!」
そんな声が聞こえる。
「吉野、お前痔になるぞ?」
彼、吉野薫を囲って数人の男子がわいわいと騒ぐ。
「うま。」
本人は淡々とそう言ってぱくぱくとご飯を食べている。
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