ブラウニーと唐辛子
そのまま、朝礼が始まり、授業となった。
隣は相変わらず、眠っている。
「吉野!」
昨日のように別の教師が怒鳴る。
「!」
視界に入った愛乃が少し怯えたように見えた。
(……気のせい?)
直ぐにノートと向き合う愛乃を見ながら瞬きをする。
「ねむ……」
珍しく、素直に起きた吉野に教師は辞書で小突く。
「顔を洗ってきなさい。」
「はーい。」
吉野は手洗い場へ向かった。
その後、帰ってくると、再び眠ろうとしていた。
当然、教師から怒られ、未遂に終わった。
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