ブラウニーと唐辛子
「え?」
すると、吉野がこちらへ歩いてくるのが見えた。
「あぁ、ここか。」
「何で知ってるの。」
「先日、この辺りで会ったからな。あそこから、ここまでは1本道だし。」
「……それで、もし、あの分かれ道より向こうが家ならどうするつもりだったのよ。」
「連絡する。」
真顔で言ってのける吉野に呆れた。
「もう少し計画的にしなさいよ。」
「えへへ!かおかお、ありがとー!!いっしょかえろー!」
呆れる私をよそに愛乃は吉野と帰っていった。
「全く。」
ため息を吐きながら家に入った。
(もう少しして、買い物に行こう。)
そう思いながら、椅子に腰掛けた。
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