ブラウニーと唐辛子
それから、他愛のない話をして帰った。
「きょうはおどろきだったねー!」
「そうだね。」
びっくりする愛乃に私は笑う。
「かおかお、かっこよかった!ね?」
「まぁね。働く男子って感じね。」
「すごいなぁー!」
愛乃はごきげんだ。
多分、知らないことを知れたからだろう。
単純な子だ。
「じゃーね!」
分かれ道で愛乃と別れる。
「またあしたー!」
手を振る愛乃が見えて、手を振り返した。
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