天界の花嫁さま。
「信じられない…っ
 この外道!!!」

「…こうでもしなければ、君には
 わかってもらえないだろう?」


金髪男は、そのままゆっくりと赤ん坊を
下げ、そっと私の手元に抱かせた。



「…………」



腕に感じる確かなぬくもり。


なんとも言えない感情が、芽生えた気がした。




「俺の花嫁になってくれるということだね?」

傍で囁く金髪男は、さっきしようとした行為が
嘘だったように感じられるほど、
優しい瞳をしていた。


「冗談…!!
 あなたのプロポーズは当然、お断りよ!

 …でも…」


そう…

こんな小さな子を見放す事なんて、
私にはできない。


決意するように、腕の中で眠る赤ん坊を
ギュッと強く、抱きしめた。


「……やっぱり君は
 最高に素敵な女性だよ…。」
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