Sparkling Days
第1章

入学式以来の最寄り駅。


朝のラッシュのはずなのに比較的ゆったりとしたホーム。


「サクラ……」


駅の敷地内に昔からあるらしいサクラの木が満開で。


なんだか電車を待つだけでも胸が弾む。


電車の到着によって、ザワッと音を立てて空気が揺れた。


ホームにはらはらと薄ピンクの花びらが舞う。


「よぅ!」


出た……。

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