ホントの気持ち
「なんでだろう
死にたいのに
もう何もかもしたくないのに
うまく切れない
深く切れない
うまく血が出ない

なに?
生きたいの?死にたいの?
どっちなの?
もー自分でも自分がわからない
何がしたい? 何もしたくない
生きたい? いや、死にたい
じゃあ死ねばいい。
なのに死ねない
うちは弱虫だ
死ぬこともできない

もーいいや
考えるのもめんどくさい
考えたくない
考えたら頭が痛くなる
クラクラする
吐きそうなぐらい気持ち悪くなる

あーもう何もかもヤダな…」

と、無数の傷口をつけてぼーっと何も考えないようにしていたら
バイトの時間になって、無数の傷口から流れ出す赤い血の上から白いガーゼをテープでつけ、白いガーゼが赤く染まっていくのを見ながら白い包帯を手首に巻き付け、バイトへ向かった。
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