たゆたえども沈まず

今度、久喜に妹さんの名前を聞いてみよう。

それにしても、私の名前をどうして知っていたんだろう。










そして、講座最終日明け。

最後のテストを乗り切って、やっと本格的に夏休みに入った私の前に現れた久喜に質問する前のこと。

「あ、海行こ」

思いついたようにそう言われた。



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