たゆたえども沈まず

部長やプリンス先輩が三年。私と蘭子が二年、でここの部活は成り立っている。

他の文化部とは違って、元々人数が多いということが無かったらしく、大会に出場した経験もない。

こうして殆どの生徒が聞いていない昼の放送やた体育館である全校集会の時なんかに駆り出されるくらい。放送部に多くを期待してくる人も少ないけれど、そんなに魅力もないのは私達も重々承知。

だから、今現在一年生が入らないという存続危機の状態に身を投じている。

「まあこんなもんでしょう。去年がラッキー過ぎたのもある」

「私と蘭子が入ったことですか?」

「そそ。先輩の喜びようが半端なかった」

思えばかなり歓迎されたような。

歓迎会も為されたような。



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