POWER!!
「キャハハハ!!」
「眼鏡泣いてんじゃねーの!?」
「キャハハハ!ウケるんだけどー!」
「その顔見せてよー、眼鏡ちゃーん!」
「聞いてんのー!?」
「もう行こー。どうせ出て来ないしー」
「あー、つまんねー」
「でもスッキリしたー」
「キャハハハ!また明日ねー!」
遠のいてく足音。
もう…大丈夫。
「はぁ……」
トイレの鏡を見て、更にため息。
ビショビショすぎる自分の格好が、何とも虚し過ぎる。
あたしはずっとイジめられてる。
クラスのリーダー的な存在の4人がさっきのイジめっ子たち。
クラスの誰一人助けてくれないし、あたしだって今更そんな事を求めてない。
もうこの現状は変えられない。
この学校を卒業しない限り、イジめは終わらない。
そう諦めていた…。