POWER!!
ボトボトと髪全体に消毒液の滴が垂れて、あたしの頬に伝わった。
「ちょっと…やりすぎじゃん?」
「は?麻里なに言ってんの?これはバイ菌」
「バイ菌を消毒して何が悪いの?」
「逆にうちら良いことしてるんじゃん」
「……」
「なに?何か言いたいわけ?」
「…別に。大きな問題にならないなら、どうでも良いよ、こんな奴」
麻里…
ほんとに変わっちゃったんだね…。
キーンコーンカーンコーン
ガラララッ
「おはよー!」
チャイムが鳴り終わると同時に担任が教室にやって来た。