ことり公園。
第2章
俺は少し不審な動きをしながらも、鈴原の居る病院の近くの花屋に飛び込んだ。
沢山の花に囲まれて、独特の優しい香りが鼻をかすめる。
キョロキョロと辺りを見回しながら奥に進むと、その中でなんだか鈴原の雰囲気に合う可愛らしい花を見つけて、そこで足を止める。
近くに置いてあった札には、『デイジー』と書いてあった。
続けて、花言葉は『純潔』
鈴原に合う気はするけれど、あまり花に詳しくない俺は、そこで少し迷った。
これって、……病院に持っていくのに、相応しくなかったりしないかな……。
キョロキョロと辺りを見回すと、何やら花の手入れをしているエプロンを身に着けた店員さんが目に入る。
聞くのも小っ恥ずかしくてその辺をウロウロとしていると、後ろから肩を叩かれた。
「何かお探しですか?」
そう問い掛けてきたのは、同じエプロンをつけたもうひとり別の店員さんだった。
「いや、その。」
突然のことに戸惑いながら口ごもり、チラチラとデイジーに目線を送っていると、店員さんが悟ったようにくす、と笑った。
「プレゼント、ですか?」
「いや、お見舞いなんですけど……。この花、大丈夫かなって。」
「大丈夫だと思いますよ。『長命菊・延命菊』など縁起のいい別名がありますし、……彼女さん、だったりします?」
沢山の花に囲まれて、独特の優しい香りが鼻をかすめる。
キョロキョロと辺りを見回しながら奥に進むと、その中でなんだか鈴原の雰囲気に合う可愛らしい花を見つけて、そこで足を止める。
近くに置いてあった札には、『デイジー』と書いてあった。
続けて、花言葉は『純潔』
鈴原に合う気はするけれど、あまり花に詳しくない俺は、そこで少し迷った。
これって、……病院に持っていくのに、相応しくなかったりしないかな……。
キョロキョロと辺りを見回すと、何やら花の手入れをしているエプロンを身に着けた店員さんが目に入る。
聞くのも小っ恥ずかしくてその辺をウロウロとしていると、後ろから肩を叩かれた。
「何かお探しですか?」
そう問い掛けてきたのは、同じエプロンをつけたもうひとり別の店員さんだった。
「いや、その。」
突然のことに戸惑いながら口ごもり、チラチラとデイジーに目線を送っていると、店員さんが悟ったようにくす、と笑った。
「プレゼント、ですか?」
「いや、お見舞いなんですけど……。この花、大丈夫かなって。」
「大丈夫だと思いますよ。『長命菊・延命菊』など縁起のいい別名がありますし、……彼女さん、だったりします?」