ことり公園。
結局我慢ならなくなって、俺はホッチキスを机に置いた。
それに気がついた鈴原が、不思議そうに俺を眺める。
「……鈴原。」
「は、はい……。」
俺が話しかけるといちいちビクビクするし、どう考えたって挙動不審だ。
「気が散る。」
「ご、ごめんなさい……。」
冷たく言い放つと、鈴原の黒目がちな瞳が微かに潤んだ。
それが、俺の中の何かに火をつけた。
また作業を始めると、手を止めていた鈴原も同じように動かした。
俺は目線は手元に向けたまま、少しからかってみようと、口を開いた。
「俺、ホモじゃないから。」
「え……。」
間抜けた声とともに、鈴原の手から、束ねられた何枚かの紙が滑り落ちていったのがわかった。
……やっぱり、鶴田のやつ。
俺はすぐにそれを拾い、にっこりと笑顔を浮かべながら、ぽかんとしている鈴原に手渡す。
「……ひどいね、鈴原。それを信じて俺に引いてたんでしょ。」
「あ、……えっと、その。」
追い詰められた鈴原の目が、右へ左へとキョロキョロ泳ぐ。
結局言い訳なんて浮かばなかったのか、鈴原は諦めたように少し俯いて、
「……ごめんなさい。」
とつぶやいた。
それに気がついた鈴原が、不思議そうに俺を眺める。
「……鈴原。」
「は、はい……。」
俺が話しかけるといちいちビクビクするし、どう考えたって挙動不審だ。
「気が散る。」
「ご、ごめんなさい……。」
冷たく言い放つと、鈴原の黒目がちな瞳が微かに潤んだ。
それが、俺の中の何かに火をつけた。
また作業を始めると、手を止めていた鈴原も同じように動かした。
俺は目線は手元に向けたまま、少しからかってみようと、口を開いた。
「俺、ホモじゃないから。」
「え……。」
間抜けた声とともに、鈴原の手から、束ねられた何枚かの紙が滑り落ちていったのがわかった。
……やっぱり、鶴田のやつ。
俺はすぐにそれを拾い、にっこりと笑顔を浮かべながら、ぽかんとしている鈴原に手渡す。
「……ひどいね、鈴原。それを信じて俺に引いてたんでしょ。」
「あ、……えっと、その。」
追い詰められた鈴原の目が、右へ左へとキョロキョロ泳ぐ。
結局言い訳なんて浮かばなかったのか、鈴原は諦めたように少し俯いて、
「……ごめんなさい。」
とつぶやいた。