【短編】あの日、桜並木の下で

ありったけの声で浩太を呼ぶ。

「桜並木の下で待ってて!!!!」

これはあたしなりのけじめなの。

言わなきゃ伝わらないこともある。

浩太に届いたかはわからない。

あたしは急いで鞄を持って桜並木の下に向かう。

こんなに走ったの久しぶり。

運動は得意なほうじゃないからな。

浩太は待ってくれてるかな?

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