小児病棟
しかし、あまりにも深刻な顔をしている正哉を見てにこっと微笑んだ北川さんは
「でもな、とりあえず、希望を持って治療に専念しているよ。もしかしたら、明日治療法が見つかるかもしれないもんな」
と言って口を真一文字に閉じた。
正哉は、昼間のことを思い出していた。第八病棟の人たちはみな、自分たちに笑顔で接してくれていた。その顔はとても明るく、とても不治の病に倒れているなんて、およそ想像もつかなかった。
「でもな、とりあえず、希望を持って治療に専念しているよ。もしかしたら、明日治療法が見つかるかもしれないもんな」
と言って口を真一文字に閉じた。
正哉は、昼間のことを思い出していた。第八病棟の人たちはみな、自分たちに笑顔で接してくれていた。その顔はとても明るく、とても不治の病に倒れているなんて、およそ想像もつかなかった。