小児病棟
「ようし、これだけあれば退屈しねえな。おい……お前ら」

悟は三年生の二人を手招きをする。二人は、ややあどけない表情ながらも、にこやかな口元で、ちょこちょことやってきた。

「お前たち、トランプとかできるか?」

「ぼくは七並べならできる」

「ぼくも、あとはババ抜きも」

三年生たちはあどけない表情で言う。

「じゃあ、お前達、ご飯終わったら、遊ぼうな」

「うん!」

正哉の言葉に、二人はにっこり微笑んだ。
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