小児病棟
合宿はすべてのスケジュールを終了した。遠泳を終え宿に帰った子供たちは、部屋を綺麗に整えるとバッグを担いで駐車場に集まった。
「それじゃあ、みんな、元気でねえ」
バスの前に集合した子供たちに、民宿のおばちゃんが言った。
「お世話になりましたー!」
子供たちは、声を揃えておばちゃんにお礼を言って次々とバスに乗り込んでゆく。
「おばちゃん、どうもお世話になりました。また来年も、よろしくね」
教頭が、おばちゃんにそう言ってバスに乗り込んだ。
「じゃあねー」
駐車場でおばちゃんたちが手を振る。子供たちも先生も看護婦さんも、みんな窓から手をふった。
「かっつん、楽しかったな」
悟が窓の外をしみじみ見た。
「うん……楽しかったな……」
正哉も外を見ながらつぶやく。そして、心の中で思った。
「――今度は、父さん母さん達と来たいな……」
いつの間にか空は晴れ、夏の強い日差しが戻っていた。バスはキラキラと輝く海に別れを告げ、高速道路を一路病院へ向けて走った。
「それじゃあ、みんな、元気でねえ」
バスの前に集合した子供たちに、民宿のおばちゃんが言った。
「お世話になりましたー!」
子供たちは、声を揃えておばちゃんにお礼を言って次々とバスに乗り込んでゆく。
「おばちゃん、どうもお世話になりました。また来年も、よろしくね」
教頭が、おばちゃんにそう言ってバスに乗り込んだ。
「じゃあねー」
駐車場でおばちゃんたちが手を振る。子供たちも先生も看護婦さんも、みんな窓から手をふった。
「かっつん、楽しかったな」
悟が窓の外をしみじみ見た。
「うん……楽しかったな……」
正哉も外を見ながらつぶやく。そして、心の中で思った。
「――今度は、父さん母さん達と来たいな……」
いつの間にか空は晴れ、夏の強い日差しが戻っていた。バスはキラキラと輝く海に別れを告げ、高速道路を一路病院へ向けて走った。