小児病棟
霊安室探検
「なあ正哉、病院内を探検しに行かない?」
ある晩秋の昼下がりのこと。ベッドの上に寝そべって本を読んでいる正哉に、同い年の悟が、そう提案した。
「面白そう! 俺も行きたい!」
それを隣のベッドで聞いていた裕二は、身を乗りだしてきた。
「よし! じゃあ裕二も行こうぜ!」
悟は、裕二にそう言ったあと、裕二のベッドに遊びにきていた、慶一に
「慶一はどうする?」
と訊ねた。慶一は、裕二と同じ四年生である。病室は離れていて、しょっちゅう裕二のベッドに遊びに来るのだ。
「僕も行きたい……なんかワクワクする」
慶一も、行く気マンマンの様子でベッドから降りた。
ある晩秋の昼下がりのこと。ベッドの上に寝そべって本を読んでいる正哉に、同い年の悟が、そう提案した。
「面白そう! 俺も行きたい!」
それを隣のベッドで聞いていた裕二は、身を乗りだしてきた。
「よし! じゃあ裕二も行こうぜ!」
悟は、裕二にそう言ったあと、裕二のベッドに遊びにきていた、慶一に
「慶一はどうする?」
と訊ねた。慶一は、裕二と同じ四年生である。病室は離れていて、しょっちゅう裕二のベッドに遊びに来るのだ。
「僕も行きたい……なんかワクワクする」
慶一も、行く気マンマンの様子でベッドから降りた。