小児病棟
「……残念だけど、亡くなってしまったの……」

「え……」

一瞬、食堂がどよめいた。みんな、横の者の顔を見て驚きを隠せない様子だった。

「塩原君が……」

正哉は、横にいる悟の顔を見る。悟も正哉を見て、二人はしばし呆然とした。食堂内がざわつき、女子の中には、泣き出すものもいた。
< 191 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop