小児病棟
上から踊り場を見ると、壁にB2と書いてある白いプレートが貼ってある。その上にある蛍光灯は、半分切れ掛かっていて黄色く光ったり暗くなったりしている。そのさらに上には、とてもバカでかい絵が飾られてある。
「――なんか、すごい絵だな……」
正哉はその絵に妙に引き込まれた。大地から空に向かって、羽のついた馬が羽ばたいている。あえてそう書いたのか、あるいは風化しているのか、絵は全体的にセピア色で非常に不気味だ。ただでさえ気味が悪いのに、もしもこの下に霊安室があるのか、と思うと、なにか引きずり込まれるような恐怖心がわいてくる。
正哉は、絵を前にして、しばし固まっていた。
「――なんか、すごい絵だな……」
正哉はその絵に妙に引き込まれた。大地から空に向かって、羽のついた馬が羽ばたいている。あえてそう書いたのか、あるいは風化しているのか、絵は全体的にセピア色で非常に不気味だ。ただでさえ気味が悪いのに、もしもこの下に霊安室があるのか、と思うと、なにか引きずり込まれるような恐怖心がわいてくる。
正哉は、絵を前にして、しばし固まっていた。