小児病棟
階段の踊り場をターンして下を見ると、暗い廊下が左右に分かれている。どちらかに曲がると本当に霊安室があるのだろうか。なにか、黒い霧でも立ち込めているような、入ってはいけないような空間に思えた。
一足先に階段を降り切った悟は
「んと……こっちかな。おい正哉、早くしろよ」
と、左右をきょろきょろと見渡し、右のほうへと歩いていった。そんな悟に続き、裕二も歩いていく。正哉は悟達を見失わないよう、慶一の手を握りしめ残り数段を一気に飛び降り後をついていった。
「うわ! 暗……」
一足先に階段を降り切った悟は
「んと……こっちかな。おい正哉、早くしろよ」
と、左右をきょろきょろと見渡し、右のほうへと歩いていった。そんな悟に続き、裕二も歩いていく。正哉は悟達を見失わないよう、慶一の手を握りしめ残り数段を一気に飛び降り後をついていった。
「うわ! 暗……」