めぐりあわせ
お店に着いた。
お店は、趣があるがどんな人でも気軽に入れるような感じになっていた。
「ここ、俺が設計したんだ」
「そうなんですか?すごい!」
「愛花ちゃんが入社する前かな?」
「そうなんですか…素敵なお店ですね」
「ありがとう」
私は、店内を見渡した。
お店の中も、とても素敵で和を感じられた。
店員さんは、着物を着ているが、重苦しい感じはしなかった。
お料理は、殆ど中原さんのお勧めで注文してくれた。
とても美味しいくて、たくさん食べた。
私は、何をしてるんだろう?
話をするタイミングがわからない。
「どうだった?」
「とても美味しかったです」
「よかった。じゃあ、出ようか」
「はい」
また、さりげなく支払いを済ませてくれていた。
「すみません…」
「いいえ。喜んでもらえたから」
その後、すぐに車に乗った。
私は、中原さんのことを見ることが出来ず、話の切り出し方に迷っていた。
「あの〜」
「うん。わかってるよ。返事聞かせてくれるんでしょ?」
「は…はい」
「こないだから、そうなんだろうなって思ってて…」
「すみません…私が、先延ばしにしてしまって…」
「いいや、この辺に停まろうか?」
「はい」
私がいつもウォーキングをする公園の横に停まった。