めぐりあわせ

『仲直りさせない？』



『うん。そうだよね』



『話し合いさせよう』



『響子とそっちに行くね』



『俺らが行こうか？』



『そっちで話ししたほうが落ち着くでしょ？たぶん』



『そうだな』



『ちょっと、説得するのに時間かかるかもしれないから…』



『わかった。待ってる』



『じゃあ、また後で』



岳とは、自然に話すことができた。



自分たちのことじゃないからかもしれない。



さっ！響子を説得しなきゃ！



「響子？ちゃんと話ししたほうがいいよ！」



「だって…」



「佐川くん以外の人考えられる？」



響子は、首を横に大きく振る。



「私は、二人に上手くいって欲しいし、幸せになってほしい！」



「愛ちゃん…」



「ね、何でもぶつけてみたら？この際だからさ！」



「うん。わかった」



「よかった。家に行こう」



歩いて、二人の新居に向かった。