自由と首輪
はじまり
アーティストとファンという関係が歪んだその日、私はいつものように、ライブまでの待ち時間に小さなカフェでリュウさんへの手紙を書いていた。
『Lotusのライブは本当に満たされた気持ちになります』
その言葉を書き終えてふと窓の外に目をやると、赤茶色の髪の毛でマスクをした男性が目に入った。
もしかして、リュウさん?
今日ライブが行われるライブハウスはこのカフェからは少し遠い。きっと人違いだ。もう一度手紙の続きを書くために視線を手元に戻す。気になって視線を窓の外に向けるとそこに彼の姿はない。
ううん、やっぱり人違いだよね。
ペンを握って続きを書き始めたとき、カフェのドアが開く音がした。
気になってそこに目を向けると、先ほどの赤茶色の髪の男性だった。
じっとそっちを見つめてしまう私ときょろきょろと周りを見渡して席を探す彼の目があったのは、ほんの一瞬だった。
でも私は、そこで彼がリュウさんである、と確信した。
ただ彼はプライベートタイムにファンに絡まれることを非常に嫌っている、という話をよくしていたので私は何も言わないでおこうと、手紙の続きを書き始めた。
全体的に席も空いてるしきっと何事もなかったかのように出ていけるはず。
と思っていたのに、なんと彼は私の隣の席に座ってしまったのだ。
『Lotusのライブは本当に満たされた気持ちになります』
その言葉を書き終えてふと窓の外に目をやると、赤茶色の髪の毛でマスクをした男性が目に入った。
もしかして、リュウさん?
今日ライブが行われるライブハウスはこのカフェからは少し遠い。きっと人違いだ。もう一度手紙の続きを書くために視線を手元に戻す。気になって視線を窓の外に向けるとそこに彼の姿はない。
ううん、やっぱり人違いだよね。
ペンを握って続きを書き始めたとき、カフェのドアが開く音がした。
気になってそこに目を向けると、先ほどの赤茶色の髪の男性だった。
じっとそっちを見つめてしまう私ときょろきょろと周りを見渡して席を探す彼の目があったのは、ほんの一瞬だった。
でも私は、そこで彼がリュウさんである、と確信した。
ただ彼はプライベートタイムにファンに絡まれることを非常に嫌っている、という話をよくしていたので私は何も言わないでおこうと、手紙の続きを書き始めた。
全体的に席も空いてるしきっと何事もなかったかのように出ていけるはず。
と思っていたのに、なんと彼は私の隣の席に座ってしまったのだ。