天然無自覚と俺様くんの同居


「お化け屋敷を回り終わった人達に…まぁ…取り合えずサービス業だな」


昌くんはそう言うと夏実の手を引っ張りすたすたと歩いていった。

「あ、昌?!あ!由季じゃーねー」

「う、うん…じゃあね…」

私は夏実に手を振り歩き出した。


「ヌゥワ!?由季!?何でおいてく!?」

「え?あぁ…ご、ごめん?は、早く帰ろ!」


何のサービス業をするのか気になって今はそれ
どころじゃない私。


私は手を取りすたすたと歩く。

「おい!由季!」

「え?何!?…………」

信に名を呼ばれて振り向いたら手を握っていたのは信ではなく羽柴くんだった…。


「由季ちゃん……やっと俺の気持ちが」

「え!?チョッ!羽柴くん!ご、誤解だよ!!」


私は羽柴くんを手でぺぺぺぺと、振り払う。




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