天然無自覚と俺様くんの同居
「アハハ♪冗談だよ…フー…じゃあ俺も帰るかな…じゃあねお二人さん…」
そう言うと羽柴くんは私達に背を向けて帰って行った。
「じゃ…俺らも帰るか」
「うん…」
そして私達もゆっくりと歩き出した。
家に着くと取り合えず時分の部屋に向かった。
「文化祭楽しみだなぁ…」
そう呟いてブレザーをハンガーにかける。
ネクタイを取ろうとしたら…。
―――ガチャ!
「ぇ?………信?何?!」
突然信が私の部屋に入ってきた。
「由季~話あるんだけど良い?」
「ひぃ!は、はい!!」
信が恐ろしい顔でニコリと笑い私は咄嗟に頷いた。