天然無自覚と俺様くんの同居
「取り合えず俺は由季を連れて家に帰る。夏実ちゃんと昌は俺らが早退した事担任に言っといて…それじゃあ」


俺は由季を抱き抱えて騒がしい廊下を進んだ。


「てな訳だよ…分かった?」

「コクコク」

だるさで声を出せる気になれない私は頷いた。


私そんな事が起こったのか…今日はゆっくりとしてよ…頭が痛いし…ボーッとするよ。


「??またボーッとしてる…顔が赤いよ?」

信が濡れタオルで由季の顔を優しく拭いた。

「ぁ…」

たまらず由季が小さく声を出した。


< 86 / 402 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop