ラブレター2
「今日さ、絶対、迎えに来て。」
バイトが終わり、着替え終わってから、あいにメールをした。
自分が働いているコンビニの前で、あいを待つ。
見慣れた一台の車が、駐車場へ入ってきた。
足早に駆け寄り、その車に乗る。
「よし。街に行こう!!」
「何するの?」
走り出した車の時計を見ると、午後十時を過ぎていた。
田舎だから、お店なんて、もう開いていない。と、馬鹿な自分にも気が付かず、
「何か欲しい物は無い?」
と、運転しているあいに尋ねた。
何で?と聞かれ、直ぐに、初給料。とニヤけて言う自分に気が付いたと同時に、店なんか開いていない。と、遅く、気付く。
何か。とは聞いたものの、本当は何処でもいいから、お店に連れて行ってくれたら、腕時計を、買ってあげたかった。
初給料だけは、手渡しだったため、あれば使ってしまう僕は、そのお金を使う前に、あいへ、何かをしてあげたかった。
「今度でいいよ。」
と、言ってくれたあいの気持ちも分かったが、今がいい。と思い、結局は少し遠い、二十四時間営業中の、ファミレスになってしまった。
「怒ってるの?」
「うん。」
我が儘な僕に、あいは、美味しいね?と笑って、言ってくれた。
「馬鹿。」
と、素直になれずに言ったが、気の強いあいは、何よ。と笑いながら、また、言葉を返してくれた。
仕方なく、お世辞でも、美味い。とは言えない、ファミレスの飯を平らげる。
禁煙席に座っていたため、ポケットに突っ込んだ手を引っ込め、肘を付いて、窓の外を眺めていた。
ご機嫌斜めの僕を見てか、あいが、
「はい、あーん。」
とフォークで刺した、暖かいブロッコリーを口元へ近付ける。
恥ずかしくて、
「いらない。」
と言ったが、もう一度、あーん。と言うあいに負け、周りを見渡した後に、口を開けた。
「マジ、ウゼ…」
「はい、あーん。」
と愚痴を言おうとすると、ブロッコリーが口の中へ、次々と入ってきた。
「お前さ…」
「美味しい?」
笑う顔に、また負けて、
「嫌いな物は、俺の中へ、ポイってか。」
笑いながら言うと、うん。と、あいも笑う。
ご飯を食べる時も、帰りの車でも、不機嫌を引きずっていたけれど、
「ありがとう。」
の言葉に、まっ、いっか。って、気持ちになっていた。
バイトが終わり、着替え終わってから、あいにメールをした。
自分が働いているコンビニの前で、あいを待つ。
見慣れた一台の車が、駐車場へ入ってきた。
足早に駆け寄り、その車に乗る。
「よし。街に行こう!!」
「何するの?」
走り出した車の時計を見ると、午後十時を過ぎていた。
田舎だから、お店なんて、もう開いていない。と、馬鹿な自分にも気が付かず、
「何か欲しい物は無い?」
と、運転しているあいに尋ねた。
何で?と聞かれ、直ぐに、初給料。とニヤけて言う自分に気が付いたと同時に、店なんか開いていない。と、遅く、気付く。
何か。とは聞いたものの、本当は何処でもいいから、お店に連れて行ってくれたら、腕時計を、買ってあげたかった。
初給料だけは、手渡しだったため、あれば使ってしまう僕は、そのお金を使う前に、あいへ、何かをしてあげたかった。
「今度でいいよ。」
と、言ってくれたあいの気持ちも分かったが、今がいい。と思い、結局は少し遠い、二十四時間営業中の、ファミレスになってしまった。
「怒ってるの?」
「うん。」
我が儘な僕に、あいは、美味しいね?と笑って、言ってくれた。
「馬鹿。」
と、素直になれずに言ったが、気の強いあいは、何よ。と笑いながら、また、言葉を返してくれた。
仕方なく、お世辞でも、美味い。とは言えない、ファミレスの飯を平らげる。
禁煙席に座っていたため、ポケットに突っ込んだ手を引っ込め、肘を付いて、窓の外を眺めていた。
ご機嫌斜めの僕を見てか、あいが、
「はい、あーん。」
とフォークで刺した、暖かいブロッコリーを口元へ近付ける。
恥ずかしくて、
「いらない。」
と言ったが、もう一度、あーん。と言うあいに負け、周りを見渡した後に、口を開けた。
「マジ、ウゼ…」
「はい、あーん。」
と愚痴を言おうとすると、ブロッコリーが口の中へ、次々と入ってきた。
「お前さ…」
「美味しい?」
笑う顔に、また負けて、
「嫌いな物は、俺の中へ、ポイってか。」
笑いながら言うと、うん。と、あいも笑う。
ご飯を食べる時も、帰りの車でも、不機嫌を引きずっていたけれど、
「ありがとう。」
の言葉に、まっ、いっか。って、気持ちになっていた。